最終更新日 2024年11月22日 by akasak
パッケージは消費者に商品を選んでもらう要因の一つとされています。
例えば果物ジュースの紙パックなら基本的に果物のイラストがカラフルに描かれていますが、もしも隣に果物そのものを紙パックにした個性的な商品があったら圧倒的に後者が選ばれやすいはずです。
その理由を挙げるなら滅多にない商品パッケージだからで、購入したい意欲が刺激されたからという理由が真っ先に挙げられます。
原材料や添加物をチェックする消費者の目を重要視している
勿論消費者には様々な性格の人間がいるため、「購入したくなったから」という理由では一括りできないのが実際のところです。
一昔前なら食品パッケージのデザインの良さや面白さが購入の確率の向上に一役買っていましたが、現在は原材料や添加物をチェックする消費者の目を重要視しています。
社会現象にもなった偽造問題やアレルギー反応など口にする食べ物に関して厳しいチェックが定着した結果であり、そのため食品パッケージは一昔前のように購入の向上をさせる力はあまりないです。
それでもパッケージが商品のコンセプトを如実に語れるツールであり、またライバルである商品よりもどれだけ素晴らしいのか訴えられるデザインである事に変わりはありません。
とはいえコンセプトと秀でるデザインだけでなく、スーパーマーケットやネットなど販売を予定している場所やその場所を利用するターゲット層の心理、シリーズかするか否か、デザインが確立するまでのスケジュールに予算など気にする点は多々あります。
これらのポイントを抑えるのは難しく、世間に出回っている商品のなかには不発している代物もあれば消えた代物もあるほどです。
小金屋食品株式会社が販売している「竹姫納豆」
しかし逆に成功をおさめた代物もあり、例えば大阪府大東市を所在地にしている小金屋食品株式会社が販売している「竹姫納豆」は成功例に挙げられます。
小金屋食品株式会社は納豆製造業及び卸売、小売業を事業にしている店舗で、ネットでは「納豆BAR小金庵」という公式サイトを運営しているので遠方からでも購入は可能です。
多種多様な納豆を揃えており、カップ納豆をはじめ、セット商品や納豆ドレッシングなども購入できます。
そんな小金屋食品株式会社の商品である「竹姫納豆」は天然の納豆菌によってつくられた納豆です。
天然の納豆菌は弾力ある触感にねばりの強さ、そしてあっさりした味が特徴的で、胃酸に強く菌が腸まで届く納豆ならではの特徴も有しています。
しかし「竹姫納豆」の見た目の特徴は竹です。
簡単に言ってしまうとカップが竹となっており、和の装いをした包みは一見羊羹のように見えます。
けれどもちゃんと竹の部分は納豆をかき混ぜるためのカップとなっており、公式サイトのページでも写真に掲載されているので間違いないです。
食品パッケージのフォルムは大まかに6種類に分けられる
「竹姫納豆」はその見た目からネット上では「オシャレなパッケージの食品」として紹介されており、テレビでも注目を集めました。
「竹姫納豆」だけでなく、他にもお洒落なデザインはありますが、そのフォルムは大まかに6種類に分けられます。
まず挙げられるフォルムは、先述した果物ジュースやレトルトカレーによく用いられる紙パックです。
次にポテトチップスの包装に用いられているフィルム包装で、加工した一枚のフィルムが使われています。
あとは紙製の箱型もとい化粧箱タイプに別名「軟包材」というパウチ型、主に缶詰で見かけるアルミ缶兼スチール缶、そしてジャムや調味料が入っているガラス瓶が挙げられます。
つまるところ紙にスチール缶、アルミにフィルム、ガラスが主な素材になっているわけです。
これらの素材を活かす事もまた販売側の課題ですが、基本的に用いる素材は商品で決まります。
例えばジャムであれば密封できず強度も頼りない紙の容器に入れる事はまずなく、同じような理由でフィルムもないです。
その点ガラス瓶は密封性も強度も高く、透明度があるガラスがジャムという食べ物を綺麗に引き立てます。
ある意味定番ですが、こうしたシンプルさは実はかなり大切です。
一貫性のあるコンセプトにはっきりとしたメッセージ性、そしてシンプルな出来上がりは消費者に商品の情報を見た目だけで説明できます。
まとめ
実のところ消費者は見た目を頼りにして購入しているケースが多いです。
勘違いされがちですが、他人と自分のレベルもとい理解力が必ずしも同じとは限りません。
商品に関連する出来事ではありませんが、以前外部からのライティングの依頼を受注した際に「分からづらい」や「何が言いたいのか、伝わらない」と書き直しを要求された事があります。
自分としては素直に書いた記事でしたが、確かに子供から高齢者まで見る事を想定していませんでした。
そのため子供から高齢者まで読んでも分かりやすいように書き直したわけですが、商品の見た目にも同じことが当てはまるといっても過言ではないです。
以上のポイントを全て踏まえるのは難しいものの、世間にはデザイン会社という業者があり、なかには制作の実績やスキルが高い朋和産業株式会社などの会社もあります。