最終更新日 2024年11月22日 by akasak
・家がゴミ屋敷になりそうで悩んでいる
・ゴミ屋敷になる原因を知りたい
・ゴミ屋敷の業者さんを探している
ゴミ屋敷とは文字通りゴミによって形作られている屋敷のことで、厳密な定義はないものの、家中にゴミが見られる住宅に用いられることが多い言葉です。
一口にいっても程度は様々ですが、例えばゴミが袋にまとめられていていくつか室内にある程度なら、屋敷とまではいかないです。
しかし、空き缶やペットボトル、空のカップ麺の容器などが放置されたり数が増えていけば、屋敷と呼ばれ始めてもおかしくないでしょう。
実際のところ、最初はゴミを袋にまとめたり回収日に合わせて出すのが億劫、そういった切っ掛けからゴミ屋敷化は始まるものです。
ゴミ屋敷の初期段階
また初期段階ではある程度溜まったタイミングでゴミを回収に出しますが、次第にそれも面倒に感じられるようになり、やがて家中にゴミが散乱しても気にならなくなります。
中期以降になると見えている床の面積が少しずつ小さくなって、最終的には床が見えなくなるくらいゴミが埋め尽くします。
最終段階では埋め尽くされた足元が更に積み上がっていき、床の高さが変わることも珍しくないです。
全て処分すると見違えるように空間が広く感じられますが、この床の高さが元に戻り、本来の床が見えて驚くことも少なくないです。
ゴミ屋敷の問題点
ゴミ屋敷の問題点はいくつかありますが、1つはやはり衛生的に良くないことでしょう。
1つ1つ軽く洗って乾かし、それから袋にまとめてあるならともかく、飲食した後に空になったゴミをそのまま放置となれば虫が湧いて当然です。
更にいえば人を呼んだり家に上げることができなくなるので、自然と他人を遠ざけてしまったり、他人もまた距離を置いてしまうでしょう。
このように、ゴミが家中に散乱する家に住んでいると、社会性を損なうことになります。
身近に理解ある協力者が存在すれば、自分が置かれている状況を理解して、協力してもらいながら屋敷を解消することができる場合もあります。
ただ、初期段階で対処できず防げなかったケースでは、身近に理解者がいなかったか、聞く耳を持っていなかった可能性が高いです。
問題点はもう1つあって、それは悪臭が立ち込めたり近隣にも噂されることになることです。
カーテンを閉めたり窓を目隠しすれば、臭いが漏れない限りは気がつかれなかったり、発覚が遅くなる可能性があります。
ところが、目隠しなしにゴミが溜まっていくと窓越しに室内の様子が分かってしまい、噂になって指摘や非難されたり、それにショックを受けて余計に聞く耳を持たなくなるので注意です。
ゴミ屋敷の原因
ゴミ屋敷の原因は人それぞれ様々ですが、度重なる残業などの激務で家のことをする時間がなく、そこからゴミを溜め込み始めて悪化するパターンがあります。
一方ではゴミを袋に入れる、回収日に出すといったことができないくらいに気力を失い、精神的に疲れてしまっている人もいます。
幼少期に物がなくて苦労した経験から、いつしか物を処分することに抵抗感を覚え、ゴミすら溜め込むようになることもあります。
うつ病を始めとした精神的な病気が原因のケースも珍しくなく、受診したり治療が必要な場合もあるので、住民を頭ごなしに非難するのはNGです。
高齢者の場合は認知症も疑われますし、若い人でもいわゆるセルフネグレクトに陥っている可能性が考えられますから、やはり原因を特定して対処する必要があります。
物に対する執着からゴミを価値あるものと認識して、捨てるに捨てられなくなってしまうケースも存在します。
明確に病気と診断できる状態ではなくても、物を溜め込んでしまう人はいますし、溜め込みの延長線上にゴミ屋敷があることも多いです。
実は買い物依存で溜め込みはその副次的なものという場合もありますから、原因を決めつけないで特定することが重要です。
ゴミ屋敷の対処法
ゴミ屋敷の対処法は、ゴミを全て回収処分すれば解決すると考えがちですが、根本的に対処しなければまた溜め込みます。
やはり、人それぞれ異なる原因と向き合い、溜め込まずに精神の安定を図ることができる方法を探るのが現実的でしょう。
ゴミがなくなり部屋が綺麗になることで、客観的に汚れていたことに気がつき、もう汚したくないという気持ちの変化が解決に繋がることもあります。
とはいえ、それは一部の人に限られますし、誰に対しても有効とは限らないので、安易に強引にゴミを回収処分する方法は選択しないのが無難です。
その人にとって大事な物をゴミ扱いして無理やり処分してしまえば、心を傷つけてしまい誰にも心を開かなくなる恐れが出てきます。
まとめ
確かに、近隣住民や第三者にとってはゴミの回収と屋敷の解消が問題解決のゴールですが、本人のゴールは違う可能性があるわけです。
回収処分を最終的なゴールとしつつ、屋敷に至った経緯や原因、溜め込む理由など丁寧に本人と向き合って理解を深めることが大事です。
そして本人に現状を理解してもらうこと、何が問題でどうするべきかを分かってもらうことが不可欠です。
強引に問題解決を図るようなやり方は、それをした人の信頼が損なわれますし、本人にとっても誰にとっても良い結果とはならないので注意が必要になります。