介護施設としての有料老人ホームの選び方

最終更新日 2024年11月22日 by akasak

現在の介護事情について

自分の上の世代を見てみると病気になるまで自宅で過ごして家族の介護等の支援を受けながら生活し、最終的に入院して病院で亡くなるというようなケースが多かったと思われます。

しかしこのようなケースの前提としては体の自由がきかなくなってしまった、あるいは認知症になってしまったという状況の人を介護等を行う家族がいるという状態であるということが言えます。

しかし、現在の状況としては核家族化がすすみこのようなことは期待できなくなっているのが現状です。
では、年老いて体の自由がきかなくなった等により生活に支障がでてきた場合に行える選択肢とは何かというと介護施設に入所するという選択ということがいえます。

介護保険を活用して入所できる施設

この介護施設については介護保険法の対象となる施設として介護保険を活用して入所できる施設があります。
これらの施設については入居料金が安く抑えることができるというメリットがあるのですが、保険と税という公費が利用されることになるため介護保険財政のパンクを避けるために施設定員数を介護保険事業計画で抑えているというのが現状です。

ですので入居したくなったら入れるというものではないということを理解しておく必要があります。

有料老人ホームとは

このような状況で期待できるのが有料老人ホームです。
この有料老人ホームについては施設があり、そこで食事の提供、家事の援助、健康管理又は介護のいずれかが提供される状況にある施設のことをいいます。

この施設数は平成25年においては8499施設、入居定員については349975人となっており、保険適用施設に限界がある状況に対応する機能を有する施設ということが言えます。

この有料老人ホームについては、入居の際に一時金等という形でまとまったお金を支払わなければならないケースが多いので、一定程度の蓄えをしておくことが肝要です。

介護が必要となった場合には退所しなければならないケースも

その上で施設にはその一時金をきちんと確保しておく義務があるので保全方法などが適正に行われているかをチェックする必要があります。
また、入居契約の内容によっては介護が必要となった場合には退所しなければならないような条項が入っている場合もあり注意が必要です。

このような契約トラブルが生じるのが有料老人ホームの問題点ですので、有料老人ホームに入所を検討される場合には契約条項及び退所の義務、介護が必要となった場合の施設の対応など将来の自分の体調悪化を踏まえた検討をしておく必要があります。

このような注意点を押さえたうえで施設で生活されている方々の状況を自分の目で確認して施設を選ばれるとよいでしょう。

 

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